フォトロン賞 受賞者インタビュー

九州工業大学 情報工学研究院 知能情報工学研究系
准教授 大北剛 先生

受賞者プロフィール

2012年
2012年
2016年
2017年
2018年
2019年
2022年

現在に至る

ダブリン市大学理工学部計算機学科 PhD(計算機科学)
ダブリン市大学理工学部計算機学科 ポスドク
ミュンヘン大学(LMU)第13学科(言語学科) 情報と言語センター(CIS) 研究員
九州工業大学大学院工学研究院基礎科学研究系 研究員
九州工業大学大学院工学研究院基礎科学研究系 特任講師
九州工業大学大学院情報工学研究院 知能情報工学研究系 特任准教授
九州工業大学大学院情報工学研究院 知能情報工学研究系 准教授



【研究について】
2 つの研究で高速カメラを使用したいと思っています。一つの研究は、乾燥食品の計量機械の計量の精度を上げるために、フィードバック制御ループにビジョンによる画像情報を組み込むことです。この計量機械は、操作板のスイッチを押すと、電気系統で制御されたモーターの動作として伝達されるだけで、フィードバック機構がありません。フィードバックとして画像情報を使ってみたらどうかと思いました。別のアイデアとして、乾燥食品そのものを観測できれば、2D 画像から3D への再構築などの技術などを用いると体積/ 重量が推定できる可能性もある。これら2 つの情報を用いて、計量機械の計量の精度を上げることができるかどうかを検証できればと考えています。もう一つの研究は、行動認識を発展させた行動シミュレーションです。行動認識は、慣性センサや映像などから人の行動を推測する技術で良く知られていますが、行動シミュレーションというのは私が言っているだけで他に言っている人はいません。これは, 慣性センサの情報を映像の情報にして人の行動を可視化する技術です。慣性センサの情報は目に見えませんので、映像にして見れば、たとえば、過去の加速度センサでデータ取りしたデータがどのような行動を捉えているかのラベリングを紛失した際でも、何を収集したかの情報を再構築できます。この技術では、時間軸方向において高い解像度が必要で、高速カメラでやってみたいと思っていました。

【IRMAILについて】
IRMAILサイエンスグラントでは、助成金をいただき、高価な機器を1 年間貸出しさせていただけるということで大変感謝しております。研究を加速させる上で非常にありがたいと感じております。

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九州工業大学 情報工学研究院 知能情報工学研究系