2020年度 第7回IRMAILサイエンスグラント
「ヴァーダー・サイエンティフィック賞」・「東海ヒット賞」・「フォトロン賞」採択者発表


ヴァーダー・サイエンティフィック賞


  • 採択者  東北大学 大学院環境科学研究科 先端環境創成学専攻
         助教 栗田 大樹 先生

  • テーマ  「水系サスペンションを用いた直接インク印刷法によるセラミクスの三次元造形」

≪研究について≫
私は現在、「複合材料」と「力学」の2つをキーワードに、材料の微細組織・界面制御をナノレベルで設計し、多機能化と新機能付与に取り組んでいます。
具体的には、以下の3つの主要テーマを実施しています。
1. 圧電および磁歪効果を利用した環境発電と応力・損傷検出センサ材料の創製
2. 極環境下で使用可能な航空宇宙材料の創製および作製技術の創出
3. 天然素材のみで構成される高強度かつ低環境負荷材料の創製

この度の受賞を受けて、水系サスペンションを用いた直接インク印刷法によるセラミクスの三次元造形法の確立を目指します。セラミクス粒子の体積含有率の異なる複数種類のサスペンションを調製し、グリーン体を造形します。そして、貸与いただけるヴァーダー・サイエンティフィック社製の高温炉によって無加圧焼結します。その後、作製した焼結体に対して、種々の試験を行い、セラミクス材料造形に対する本手法の有効性を検証します。

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東海ヒット賞


  • 採択者  九州大学 薬学研究院 抗がん剤育薬共同研究部門
         准教授 飯森 真人 先生

  • テーマ  「ライブセルイメージングを駆使したがん細胞老化の分子機構解析と新たながん治療戦略の創出」

≪研究について≫
現在私たちの研究室では、臨床ですでに使用されている作用機序が未だ明らかとなっていない既存の抗がん剤をより詳しく解析し、制がん効果をより詳細に「知る」ことでさらなる制がん効果を得ることを目的とした「育薬」というアプローチで研究を進めています。外科学の教室や製薬会社との共同研究を通して、抗がん剤がなぜ効果を得ているのか、あるいはどのようなメカニズムで耐性化に繋がるのかについて研究を進めることで、抗がん剤補助化学療法の治療成績向上につながるような基礎研究を行っています。

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フォトロン賞


  • 採択者  新潟工科大学 工学部 工学科 生体システム研究室
         教授 伊藤 建一 先生

  • テーマ  「卓球競技のボール落下位置と選手姿勢のリアルタイム推定システムの開発」

≪研究について≫
卓球競技は、他の球技と比較するとラリーが非常にスピーディーであるため、対戦相手の選手位置や打球コースなどの情報の有用性は示されているものの、競技現場で活用できる情報収集・戦術分析システムの開発には至っていません。この戦術分析システムの構築を目指し、私は本学の共同研究者と一緒に、映像分析と卓球台の振動分析から、卓球競技の戦術的要素の一つである卓球ボールの台上への落下位置を推定する方法論を構築してきました。高速カメラを用いた方法では、カラーヒストグラムとパーティクルフィルタを用いた類似度評価によってボール領域を連続的に抽出する方法を開発し、非常に高い精度で位置を推定できることを確認しています。

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