フォトロン賞 受賞者インタビュー

弘前大学 地域戦略研究所
准教授 小畠秀和 先生

受賞者プロフィール

2005年 3月
2003年 4月 - 2005年 3月
2005年 4月 - 2007年 3月
2007年 4月 - 2012年 9月
2011年10月 - 2012年 9月
2012年10月 - 2015年 8月
2015年10月 - 2017年12月
2017年 1月 - 2018年 3月
2018年 4月 -
現在に至る



東北大学大学大学院理学研究科地学専攻 博士課程修了
日本学術振興会特別研究員採用 (DC2)
東北大学多元物質科学研究所 助手 採用
東北大学多元物質科学研究所 助教
ドイツ航空宇宙センター(DLR)にて客員研究員
ドイツ航空宇宙センター(DLR) 博士研究員
東北大学多元物質科学研究所 講師 (研究特任)
弘前大学 北日本新エネルギー研究所 准教授
弘前大学 地域戦略研究所 准教授 (組織改編のため)



(右から)小畠先生、フォトロン 鈴木様、フォトロン 田中様

【現在の研究の内容・目的】
高温で溶融した金属の性質(熱物性)を測定して高温融体の熱や物質移動現象を解き明かすことを目指して研究を行っています。現代社会における重要な製造業を支えているのが,鋳造・溶接技術や近年目覚ましく発展している3D積層造形やレーザー加工技術です。これらの技術を高め、より良い素材や材料を開発するために,高温融体の熱物性値のデータが必要とされています。
しかし溶融金属は温度が高く,容器や温度センサーなどと簡単に反応してしまうため,身近な装置を使った測定ができません。そこで、浮遊法という方法を使って試料を空中に浮かしながら溶けた金属の性質を調べる装置の開発に関わってきました。
また,高温の物質の温度を正確に測定する方法の開発にも取り組んでいます。非接触で温度を測定しようとすると,放射率という物質固有の物性値が分かっていないと正確な温度計測ができないという問題がありました。現在、この問題を解決するために、産業総合技術研究所や東北大学の先生方と,高温の金属融体に対する二波長反射率比法の原理を使った放射率フリーの非接触温度測定法の開発を進めています。
このような測定装置や技術開発を進める上で,高速でかつ正確な温度計測ができる装置が欲しいと考えていました。Photronの高速度カメラFASTCAMは私の希望していた装置として使えるのではないかと考え応募させていただきました。

【IRMAILについて】
IRMAILのホームページにいろいろな研究助成金の公募情報が,一目でわかるようにまとめられておりとても利用しやすいと感じました。実験装置なども非常に豊富に掲載されており,公募情報と合わせて自分の研究のイメージを持ちやすくとても有用だと感じました。

先生のより詳しい研究内容はこちらから
弘前大学 地域戦略研究所 エネルギー材料工学研究室(伊髙・小畠グループ)