BMG LABTECH ジャパン賞 受賞者インタビュー

京都大学 大学院農学研究科応用生命科学専攻
助教 岸野重信 先生

受賞者プロフィール

2000年 京都大学農学部生物機能科学 卒業
2002年 京都大学 大学院農学研究科応用生命科学専攻修士課程 修了
2005年 京都大学 大学院農学研究科応用生命科学専攻博士課程 修了
 
2002年 独立行政法人 日本学術振興会特別研究員(DC1)
2005年 京都大学大学院 農学研究科
2006年 京都大学大学院 農学研究科 助教

現在に至る

BMG高城様と岸野先生

(左)BMG LABTECH ジャパン 高城様と(右)岸野先生

当研究室では設立当初(1926年大正15年)より微生物利用に関する基礎から応用にいたる幅広い研究を行っています。 現在は、物質生産(ファインケミカル生産、バルクケミカル生産、燃料生産)、健康増進(機能性食品開発、腸内細菌の機能開発)、 食糧生産(作物生産促進)の3つのテーマを軸に研究を行っています。

2013年には所属する研究グループで、「腸内細菌における脂肪酸代謝の詳細を解明し、その代謝で特徴的に生じる脂肪酸が 宿主の脂肪酸組成に影響を与えていること」を世界で初めて明らかにしました。 この研究成果は、米国科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)の電子版 (米国東海岸標準時2013年10月14日)に掲載されました。
•京都新聞(10月19日 27面)および日刊工業新聞(10月16日 21面)にも掲載されました。
http://www.kyoto-u.ac.jp/static/ja/news_data/h/h1/news6/2013_1/131004_2.htm

最近は油脂に注目して培養工学的な手法を用いた油脂生産性の向上、化学変異や遺伝子工学的な手法を駆使した分子育種、変異株や 育種株の詳細な解析を通じた油脂生合成経路の解明など幅広い研究を行っています。 今回はマルチプレートリーダーを用いたハイスループットな脂質漏出微生物の探索方法の構築を目指して応募しました。

今後も様々な機能を微生物に探索し、得られた微生物やその機能を様々な角度から評価し磨き上げることで、 最終的には社会に役立つ技術を提供できるよう、基礎から応用まで幅広く研究を行っていきます。

IRMAILについては、各メーカーの新製品や色々な装置がたくさん掲載されているので毎回参考にさせてもらっています。

岸野先生のより詳しい研究内容はこちらから
京都大学 大学院農学研究科 発酵生理及び醸造学研究室